Rustの基本文法まとめ|変数・データ型・関数の使い方

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Rustの基本文法、変数、データ型、関数をマスターして、安全で高速なシステムを構築しよう!

Rustとは?基本文法の重要性

Rustは、高速性、安全性、並行性を重視した比較的新しいプログラミング言語です。CやC++に代わるシステムプログラミング言語として注目されており、WebAssemblyのターゲットとしても人気を集めています。

Rustの基本文法を理解することは、安全で効率的なプログラムを書くための第一歩です。この記事では、Rustの変数、データ型、関数の基本的な使い方をわかりやすく解説します。

変数の定義と使い方

Rustでは、letキーワードを使って変数を定義します。変数はデフォルトでイミュータブル(不変)です。ミュータブル(可変)な変数を定義するには、mutキーワードを使用します。

fn main() {
    let x = 5; // イミュータブルな変数
    println!("xの値: {}", x);

    let mut y = 10; // ミュータブルな変数
    println!("yの値: {}", y);
    y = 20;
    println!("yの値が変更された: {}", y);
}

上記の例では、xはイミュータブルなので値を変更できません。ymutキーワードを使って定義されているため、値を変更できます。

基本的なデータ型

Rustには、整数型、浮動小数点数型、真偽値型、文字型など、様々なデータ型があります。

代表的なデータ型を以下に示します。

– 整数型: i32 (32ビット符号付き整数), u32 (32ビット符号なし整数)など

– 浮動小数点数型: f64 (64ビット浮動小数点数), f32 (32ビット浮動小数点数)

– 真偽値型: bool (trueまたはfalse)

– 文字型: char (Unicodeスカラー値)

fn main() {
    let integer: i32 = 42;
    let float: f64 = 3.14;
    let boolean: bool = true;
    let character: char = 'A';

    println!("整数: {}", integer);
    println!("浮動小数点数: {}", float);
    println!("真偽値: {}", boolean);
    println!("文字: {}", character);
}

Rustは静的型付け言語であるため、コンパイル時にデータ型がチェックされます。型推論もサポートされており、明示的に型を指定しなくてもコンパイラが型を推論してくれる場合があります。

関数の定義と使い方

Rustでは、fnキーワードを使って関数を定義します。関数は引数を取り、値を返すことができます。

fn add(x: i32, y: i32) -> i32 {
    x + y
}

fn main() {
    let result = add(5, 3);
    println!("5 + 3 = {}", result);
}

上記の例では、add関数は2つのi32型の引数を取り、i32型の値を返します。関数の戻り値の型は->の後に記述します。

Rustでは、最後に評価された式が関数の戻り値となります。returnキーワードを使って明示的に値を返すこともできます。

参考リンク

まとめ

この記事では、Rustの基本的な文法である変数、データ型、関数の使い方について解説しました。これらの基本を理解することで、より複雑なRustプログラムを作成するための基礎を築くことができます。Rustの学習をさらに進めて、安全で効率的なプログラミングを楽しんでください。