
C#とASP.NET CoreでWebアプリ開発を始めよう!環境構築から簡単なWebページ作成まで、わかりやすく解説します。
ASP.NET Coreとは?C#でのWebアプリ開発
ASP.NET Coreは、Microsoftが開発した、クロスプラットフォームに対応したオープンソースのWebアプリケーションフレームワークです。C#を用いて、動的Webサイト、Web API、マイクロサービスなどを構築できます。従来のASP.NETに比べて、パフォーマンス、柔軟性、最新のWeb開発に対応している点が特徴です。
C#は、オブジェクト指向のプログラミング言語であり、.NET Framework/Core上で動作します。C#を使うことで、型安全性、メモリ管理、豊富なライブラリといった利点を活かし、堅牢で効率的なWebアプリケーションを開発できます。
開発環境の準備
ASP.NET Coreの開発を始めるには、以下のツールが必要です。
1. .NET SDK: .NETアプリケーションを開発、実行するために必要なSDKです。Microsoftの公式サイトからダウンロードできます。
2. Visual Studio / Visual Studio Code: 統合開発環境(IDE)です。Visual Studioは高機能なIDEであり、Visual Studio Codeは軽量で拡張性に優れています。どちらか好みのIDEを選びましょう。Visual Studio Codeを使用する場合は、C#拡張機能をインストールしてください。
3. エディタ環境: 上記のIDE以外にも、お好みのテキストエディタを使用できます。
ここではVisual Studio Codeを利用した開発環境の構築について説明します。
Visual Studio Codeをインストール後、C#拡張機能をインストールします。拡張機能の検索窓で「C#」と入力し、Microsoftが提供しているものをインストールしてください。
プロジェクトの作成
開発環境が整ったら、ASP.NET Coreのプロジェクトを作成します。Visual Studio Codeのターミナルを開き、以下のコマンドを実行します。
dotnet new webapp -n MyWebApp
このコマンドは、「MyWebApp」という名前の新しいWebアプリケーションプロジェクトを作成します。-n
オプションでプロジェクト名を指定します。
コマンドが完了したら、MyWebAppフォルダが作成されていることを確認します。
次に、作成されたプロジェクトのディレクトリに移動します。
cd MyWebApp
プロジェクトをビルドし、実行してみましょう。
dotnet run
ターミナルにURLが表示されるので、ブラウザでアクセスします。デフォルトのASP.NET CoreのWebページが表示されれば成功です。
簡単なWebページの作成
次に、簡単なWebページを作成してみましょう。Pages
ディレクトリにあるIndex.cshtml
ファイルを編集します。
Index.cshtml
ファイルを開き、以下のコードを追加または修正します。
<!-- Pages/Index.cshtml -->
@page
@model IndexModel
@{ ViewData["Title"] = "My First ASP.NET Core App";}
<div class="text-center">
<h1 class="display-4">Welcome</h1>
<p>Hello, ASP.NET Core!</p>
</div>
このコードは、<h1>
タグと<p>
タグを含むHTMLを作成します。ViewData["Title"]
は、ページのタイトルを設定します。
ファイルを保存し、ブラウザをリロードすると、変更が反映されます。
ルーティングを変更して、特定のURLでページを表示することも可能です。Program.cs
ファイルを編集し、エンドポイントを追加します。
// Program.cs
app.MapControllerRoute(
name: "default",
pattern: "{controller=Home}/{action=Index}/{id?}");
参考リンク
まとめ
この入門記事では、C#とASP.NET Coreを使ってWebアプリケーション開発を始めるための基本的な手順を解説しました。開発環境の準備、プロジェクトの作成、簡単なWebページの作成を通して、ASP.NET Coreの基本的な概念を理解できたかと思います。
さらに学習を進めることで、データベースとの連携、APIの開発、認証機能の実装など、より高度なWebアプリケーションを開発できるようになります。ASP.NET Coreの公式ドキュメントやチュートリアルなどを参考に、Webアプリケーション開発のスキルを向上させていきましょう。