
Rustを始めよう!インストールから最初のプログラムまで、わかりやすく解説します。
Rustとは?
Rustは、Mozillaによって開発された比較的新しいプログラミング言語です。安全性、速度、並行性を重視しており、CやC++に代わる選択肢として注目されています。メモリ安全性が高く、ガベージコレクションを必要としないため、組み込みシステムや高性能なアプリケーション開発に適しています。
近年、WebAssemblyとの連携も強化されており、Webアプリケーション開発においてもその活躍の場を広げています。
この記事では、Rustのインストールから簡単なプログラムの実行まで、初心者向けにわかりやすく解説します。
Rustのインストール
Rustをインストールするには、rustup
というインストーラを使用するのが一般的です。rustup
は、Rustのバージョン管理やコンポーネントの追加なども簡単に行えるツールです。
まず、Rustの公式ウェブサイトからrustup
をダウンロードします。
ダウンロードしたインストーラを実行すると、いくつかの質問が表示されます。通常はデフォルトのオプションで問題ありません。
インストールが完了したら、ターミナル(またはコマンドプロンプト)を開き、以下のコマンドを実行して、Rustが正しくインストールされていることを確認します。
rustc --version
バージョン情報が表示されれば、インストールは成功です。
もしエラーが表示される場合は、環境変数の設定が正しく行われているか確認してください。rustup
は、~/.cargo/bin
ディレクトリをPATH
に追加することを推奨しています。
Cargo:Rustのパッケージマネージャ
Rustには、Cargo
という優れたパッケージマネージャが付属しています。Cargo
を使用すると、プロジェクトの作成、依存関係の管理、ビルド、テストなどを簡単に行うことができます。
Cargo
はRustのインストール時に自動的にインストールされます。
Cargo
のバージョンを確認するには、ターミナルで次のコマンドを実行します。
cargo --version
最初のRustプログラム
それでは、Cargo
を使って最初のRustプログラムを作成してみましょう。
まず、ターミナルで以下のコマンドを実行して、新しいプロジェクトを作成します。
cargo new hello_rust
これにより、hello_rust
というディレクトリが作成され、その中に必要なファイルが生成されます。
hello_rust
ディレクトリに移動し、src/main.rs
ファイルを開いてください。初期状態では、次のようなコードが記述されています。
fn main() {
println!("Hello, world!");
}
このコードは、Hello, world!
という文字列をコンソールに出力するプログラムです。
プログラムを実行するには、ターミナルで以下のコマンドを実行します。
cargo run
コンソールにHello, world!
と表示されれば成功です。
簡単なプログラム例
もう少し複雑なプログラムを作成してみましょう。例えば、コマンドライン引数を受け取り、それを表示するプログラムです。
src/main.rs
ファイルの内容を以下のように変更します。
use std::env;
fn main() {
let args: Vec<String> = env::args().collect();
if args.len() > 1 {
let name = &args[1];
println!("Hello, {}!", name);
} else {
println!("Hello, world!");
}
}
このプログラムは、std::env
モジュールを使ってコマンドライン引数を取得し、引数が存在する場合はその引数を使って挨拶を表示します。引数が存在しない場合は、Hello, world!
と表示します。
プログラムを実行するには、ターミナルで以下のコマンドを実行します。
cargo run your_name
your_name
の部分を自分の名前に置き換えてください。コンソールにHello, your_name!
と表示されれば成功です。
参考リンク
まとめ
このチュートリアルでは、Rustのインストール方法、Cargo
の使い方、そして簡単なRustプログラムの作成方法を学びました。
Rustは、安全性とパフォーマンスを両立した強力なプログラミング言語です。ぜひ、この知識を活かして、さまざまなプロジェクトに挑戦してみてください。