
duコマンドでフォルダのサイズをサクッと確認!-hオプションで人間にも読みやすい表示に。
duコマンドとは?フォルダサイズを調べる基本
duコマンドは、LinuxやmacOSなどのUnix系オペレーティングシステムで、ファイルやディレクトリのディスク使用量を調べるためのコマンドです。フォルダ(ディレクトリ)のサイズを手軽に確認できるため、ディスク容量の管理や、どのフォルダが容量を圧迫しているかなどを把握する際に非常に役立ちます。
基本的な使い方は、ターミナルでdu
と入力し、その後に調べたいフォルダのパスを指定します。パスを省略した場合は、現在のディレクトリの使用量が表示されます。
du フォルダ名
-hオプション:人間に読みやすい形式で表示
du
コマンドの-h
オプションは、--human-readable
の省略形で、ファイルサイズを人間が読みやすい形式(例えば、キロバイト(K)、メガバイト(M)、ギガバイト(G))で表示するために使用されます。このオプションを使用することで、サイズの大きいフォルダでも直感的に理解しやすくなります。
-h
オプションを使用しない場合、du
コマンドはデフォルトでキロバイト単位でサイズを表示します。しかし、大きなフォルダの場合、数値が大きくなりすぎて把握しづらくなります。-h
オプションを使用することで、これらの問題を解決できます。
du -h フォルダ名
-hオプションを使った具体的な例
例えば、documents
という名前のフォルダのサイズを調べる場合、ターミナルで以下のコマンドを実行します。
du -h documents
このコマンドを実行すると、documents
フォルダのサイズが、例えば2.5M
(2.5メガバイト)のように表示されます。-h
オプションがない場合は、2560
(キロバイト)のように表示されます。どちらが見やすいかは一目瞭然でしょう。
さらに、現在のディレクトリにある全てのフォルダのサイズを-h
オプションを使って表示するには、以下のようにします。
du -h .
また、-s
オプションと組み合わせることで、各フォルダの合計サイズのみを表示することができます。-s
オプションは--summarize
の省略形です。
du -hs .
このコマンドは、各フォルダの合計サイズを、人間が読みやすい形式で簡潔に表示します。
duコマンドのその他の便利なオプション
du
コマンドには、-h
オプション以外にも便利なオプションが多数あります。以下にいくつかの例を紹介します。
-a
オプション:すべてのファイルとディレクトリのサイズを表示します。デフォルトでは、ディレクトリのみが表示されます。
du -ah フォルダ名
-d
オプション:表示するディレクトリの深さを指定します。例えば、-d 1
とすると、指定したディレクトリの直下にあるディレクトリのサイズのみが表示されます。
du -hd 1 フォルダ名
-m
オプション:サイズをメガバイト単位で表示します。
du -m フォルダ名
--exclude
オプション: 特定のパターンにマッチするファイルやディレクトリを除外します。
du -h --exclude='*.log' フォルダ名
応用:特定のファイル形式の合計サイズを調べる
du
コマンドとfind
コマンドを組み合わせることで、特定のファイル形式の合計サイズを調べることも可能です。例えば、.jpg
ファイルの合計サイズを調べるには、以下のようにします。
find . -name '*.jpg' -print0 | xargs -0 du -ch | tail -n 1
このコマンドは、まずfind
コマンドで現在のディレクトリ以下にある全ての.jpg
ファイルを検索し、その結果をdu
コマンドに渡してサイズを計算します。最後に、tail -n 1
で合計サイズのみを表示します。
別の例として、すべての.txt
ファイルの合計サイズを知りたい場合は次のようになります。
find . -name '*.txt' -print0 | xargs -0 du -ch | tail -n 1
参考リンク
まとめ
duコマンドは、ディスク使用量を把握するための強力なツールです。-h
オプションを使用することで、ファイルサイズを人間が読みやすい形式で表示でき、より直感的にディスク容量を管理できます。また、他のオプションと組み合わせることで、より詳細な情報を取得したり、特定の条件に合致するファイルやディレクトリのサイズを調べたりすることも可能です。ディスク容量を効果的に管理するために、duコマンドを使いこなしましょう。