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環境変数とは?envコマンドとprintenvコマンドの基本
環境変数とは、OS上で動作するプログラムに対して設定できる値のことです。プログラムの設定ファイルに記述する代わりに、環境変数を設定することで、プログラムの動作を柔軟に変更できます。例えば、データベースの接続情報やAPIキーなどを環境変数として設定することが一般的です。
環境変数を確認するためのコマンドとして、envコマンドとprintenvコマンドがあります。これらのコマンドを使うことで、現在設定されている環境変数の一覧を表示したり、特定の環境変数の値を取得したりすることができます。
envコマンドは、現在の環境変数をリスト表示します。オプションを指定することで、特定の環境変数の値のみを表示したり、環境変数を変更してコマンドを実行したりすることも可能です。
printenvコマンドは、指定された環境変数の値を表示します。引数を指定しない場合は、すべての環境変数を表示します。envコマンドよりもシンプルで、特定の環境変数の値を確認するのに適しています。
envコマンドの使い方
envコマンドは、環境変数の表示、設定、削除など、さまざまな操作を行うことができます。以下に、envコマンドの基本的な使い方とオプションについて説明します。
環境変数を表示するには、ターミナルでenvと入力します。すると、現在設定されているすべての環境変数が一覧表示されます。
env特定の環境変数の値を表示するには、env | grep 変数名のように、grepコマンドと組み合わせて使用します。
env | grep HOME一時的に環境変数を設定してコマンドを実行するには、env 変数名=値 コマンドのように指定します。この方法で設定した環境変数は、コマンドの実行中のみ有効で、永続的には設定されません。
env MY_VAR=temporary_value echo $MY_VAR環境変数を削除するには、unsetコマンドを使用します。ただし、envコマンド自体には環境変数を削除する機能はないため、unsetコマンドを直接使用する必要があります。
unset MY_VARprintenvコマンドの使い方
printenvコマンドは、envコマンドよりもシンプルで、主に環境変数の値を表示することに特化しています。printenvコマンドの基本的な使い方を以下に示します。
すべての環境変数を表示するには、ターミナルでprintenvと入力します。envコマンドと同様に、現在設定されているすべての環境変数が一覧表示されます。
printenv特定の環境変数の値を表示するには、printenv 変数名のように、変数名を引数として指定します。
printenv HOMEprintenvコマンドは、特定の環境変数の値を取得する際に非常に便利です。例えば、スクリプト内で環境変数の値を使用する場合などに利用できます。
MY_HOME=$(printenv HOME)
echo "Your home directory is: $MY_HOME"環境変数の設定方法
環境変数を永続的に設定する方法は、OSによって異なります。ここでは、Linux/macOSとWindowsでの環境変数の設定方法について説明します。
Linux/macOSの場合、.bashrc、.zshrcなどのシェル設定ファイルに環境変数を記述します。これらのファイルにexport 変数名=値という形式で記述することで、シェル起動時に環境変数が設定されます。
export MY_VAR=my_value設定ファイルを変更した後は、source ~/.bashrcまたはsource ~/.zshrcを実行して、変更を反映させる必要があります。
source ~/.bashrcWindowsの場合、「システム環境変数」から環境変数を設定します。「システムのプロパティ」→「詳細設定」→「環境変数」を選択し、「システム環境変数」または「ユーザー環境変数」に新しい環境変数を追加します。
設定後、コマンドプロンプトまたはPowerShellを再起動することで、新しい環境変数が有効になります。
Pythonで環境変数を利用するには、osモジュールを使用します。os.environから環境変数の値を取得できます。
import os
my_var = os.environ.get('MY_VAR')
print(f"MY_VAR: {my_var}")参考リンク
まとめ
envコマンドとprintenvコマンドは、環境変数を確認するための基本的なコマンドです。envコマンドは、環境変数のリスト表示や一時的な設定に利用でき、printenvコマンドは、特定の環境変数の値を取得するのに適しています。これらのコマンドを使いこなすことで、プログラムの実行環境をより柔軟に管理することができます。また、環境変数の設定方法を理解することで、プログラムの設定をより簡単に行うことができます。

